2010年 07月 31日
7月28日の午後はアレッツオからシエナに戻りました。途中、ヒマワリ畑があちこちにありました。 シエナの駐車場は城壁の外なので、しばらく歩くことになりました。遙か前方にドゥオモが見えます。 標識に合わせて、坂道を登って行きます。 大聖堂の近くの洗礼堂に出ました。 中に入ると、ルネサンス初期の洗礼盤があります。全体のデザインはヤコポ・デッラ・クエルチャ、ロレンツォ・ ギベルティの銅版やドナテッロの彫刻がそれを飾っています。 そして、ドゥオーモ (Duomo)です。イタリアゴシック建築で12世紀中頃から約200年かけて建設されました。 中の柱の白と黒のストライプは、濃い緑色と白の大理石が組み合わされたものです。 床面に注目すると、これは大理石の象嵌で精巧に装飾された56の宗教画が並んでいるのです。 大理石の説教壇は、ニコラ・ピサーニとその弟子たちによるもので(1266-68年)、イタリアの中世美術を代表 する彫刻として、美術史の教科書には必ず登場するそうです。 壁面から天井まで素晴らしいフレスコ画と装飾が施されているお部屋がありました。 中世の四線符による楽譜もありました。羊皮紙に書かれた大きなものでした。 ピントゥリッキによるフレスコ画、「ピオ3世の戴冠」 駆け足で見て回ってもあっと言う間に時間が経ちます。 ドゥオーモを後にして、カンポ広場へ向かいました。 扇形に広がる美しい広場「カンポ広場」とプッブリコ宮殿(市庁舎)のパノラマです。クリックで大きくなります。 左側の陰になっている処に、ヤーコポ・デッラ・クエルチャによる「ガイアの泉(Fonte Gaia)」があります。 カンポ広場の地下には、大きな地下給水設備があるのです。プッブリコ宮殿(市庁舎)とマンジャの塔。 この近くでお食事をして、帰りに見たカンポ広場の夕景です。
by yas_asami
| 2010-07-31 17:40
| 10イタリア中部
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